抜毛の方法とトラブル

毛穴・体毛

毛抜き、テープ、ワックスなど
道具を使って毛を抜く方法は、いろいろありますが
それらの方法の問題点を知った上で行っていますか?

「トラブルなんて、起きたことないよ」

という人もいるでしょう。

でも、それは、たまたまだったのかもしれません。

抜毛をするにしても
リスクを知ったうえで行えば
何かあった時の対処も違ってきます。

 

毛抜きで抜く

毛抜きの使い方とトラブル

毛抜きを使って1本ずつ毛を抜きます。

手間もかかるうえ
毛を毛根のところで引きちぎるので
トラブルも多くみられます。

毛乳頭は生きて皮膚とつながっており、神経も血管も通っています。

そこを引きちぎれば痛みを伴い
また皮膚の奥では少量の出血も起こします。

わき毛をずっと毛抜きで抜いていると、
皮膚は硬くなり(疲痕化)、つれたようになることもあります。

また、繰り返し毛を抜くことで
毛穴が変形して毛の出口がふさがれ
埋没毛やシミになることもよくあります。

黒い点々のように見えて
化膿しやすく、毛嚢炎を繰り返します。

また、繰り返し傷がついて皮膚が硬くなり
鳥肌のように盛り上がってしまう事があります。

このような皮膚の変化が出るので
毛を抜いているか剃っているかは
皮膚を見ると大抵わかるものです。

そのくらい、皮膚を傷めると理解してください。

 

テープ

テープを皮膚に貼り、はがすと同時に毛を抜きます。

テープで毛抜きをした時のトラブル

一度にたくさん抜けますが
そのぶんトラブルも多くなります。

二キビのように膿んでしまったり
シミになることもあります。

また、ワックスと違って、テープをはがすときに
角質もいっしょにはぎとってしまうため、皮膚の表面を傷めます。

手軽にできるのがメリットですが
肌の弱い人は避けたほうがよいでしょう。

 

ワックス

温めたワックス(ロウ)を皮膚に伸ばし、冷えて固まったら毛といっしょにワックスをはぎとります。

ワックスで毛を抜いた時のトラブル

毛を抜くことには変わりないのですが
毛抜きで抜くよりは、肌への負担がいくらか少ないようです。

ワックスで皮膚が温められることにもよりますが
ワックスは密閉性が高いので、蒸しタオルなどで温めるよりも
毛穴の奥までやわらかくなります。

その分、肌への負担がより少ないと考えられます。

また、パラフィンパックと同じ保湿効果で
終わったあとの肌がしっとりするのもこの方法のメリットです。

しかし、多少負担が少ないとは言っても
やはり毛を抜いていことに変わりはありませんから
トラブルになるケースも少なくはありません。

激しい痒みを感じたり
二キビのように炎症を起こしてブツブツだらけになったり
炎症性色素沈着を起こした例も多数あります。

ワックスは
一度に広範囲を脱毛することが多いので
シミになるときも被害が広範囲におよびます。

この方法が、自分に合うかどうかは
やってみないと分かりません。

足をやって大丈夫だったからといって
背中にやってみたら今度はシミになってしまったという
トラブル例もあります。

要するに、ワックス脱毛をやった後、自分の肌がどうなるか
やる前に、結果を予測することはできないものなのです。

ワックス脱毛の技術に
上手下手というものもあまりありません。

上手なエステティックサロンで
受ければ良いというものでもありません。

トラブルが起きるかどうかは
あくまで施術を受ける人の体質やその時の体調によります。

 

家庭用脱毛機

電気式の脱毛機で毛を抜きます。

家庭用脱毛器のトラブル

皮膚を温めたり
まわりの皮膚を押さえたりしながら
抜くような構造になっています。

毛抜きで抜くよりは肌への負担は少ないようです。

それでも毛根を引きちぎることには変わりはありませんので、
毛嚢炎などを起こすことがありますので
やはり毛を抜くときの注意を守っておこないましょう。

「家庭用脱毛機で永久脱毛ができる」などと
うたっているものがありますが
決してそのようなことはありません。

抜いているわけですから必ずまた毛は生えてきます。

レーザー光を発するので
永久脱毛になるなどという広告も見かけます。

しかし、レーザーを使った機器は
医療機関でしか扱うことができませんので
正規のものが家庭用として販売されることはありません。

 

まとめ

抜毛は、手軽にできるので、ついやりがちですが、
無理やり毛を引ぱっているので、目に見えなくても
毛の根元では、出血しています。

トラブルの多い方法だという事は
頭に入れておきましょう。

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