毛穴は中にあるけど皮膚の外側 ?!

毛穴・体毛

体にある穴は体の外側

胃や腸の中は体の外側

えぇっと、思うかもしれませんが
消化管の胃や腸は体の中にあっても
胃や腸の中の空間は体の外側なんです。

外にあるので、穴をあけずに
内視鏡などで見ることができます。

胃の内視鏡検査、大腸の内視鏡検査
どちらも体に穴をあけずに胃や腸の壁を見ることができます。

血管は体の中側だから間違ったものが入ると大変

同じ管でも、血管は体の中側にあります。

ですから、点滴などで血管に間違った薬を入れると命に係わります。

でも、口から有害なものを飲み込んでも
消化吸収される前なら、吐き出せば、大事には至りません。

これが、体の中と外の大きな違いで
体の中は、とても敏感で、一度入ったものを出すのは
とても大変なんです。

このほかにも
鼻や口から気管支、肺の中までや
尿道から膀胱の中までも体の外側です。

腸や肺の壁では粘膜を通して
体の内部と栄養、酸素や炭酸ガスなど
必要な物質のやり取りを行います。

そして、粘膜では、免疫システムが
体に有害なものが体内に侵入しないように働いています。

 

毛穴は皮膚の「外側」だから、皮膚表面と同じ菌や皮脂がある。

毛穴は医学的には「毛包」と呼ばれます。

毛穴は、皮膚にあいた「穴」ではなく
皮膚が落ち込んでできた「くぼみ」なので
毛穴の中は、からだの「外側」です。

外側ですから、皮膚の表面と同じように
毛穴の中には菌や皮脂があります。

また、皮脂腺が毛穴の出口付近に開口していますので
毛穴の中はいつも皮脂で満たされています。

毛穴には、菌と脂の混じり合ったものが
毛穴の中に充満していて
空気はほとんどありません。

毛穴は皮膚に対して斜め

毛穴は皮膚に対して垂直ではありません。

毛穴が垂直だと、毛が真直ぐに生えることになります。

犬や猫の毛が真直ぐに生えていたら
周囲のものとこすれる時に抵抗が大きくて
歩きにくいでしょうし、走っても空気の抵抗が大きそうです。

これは、獲物を捕るときに不利になるので、死活問題になります。

そもそも、毛の役割のは保温、触覚としての感覚器官のほかに
摩擦を小さくする役目があるので
斜めに生えていないとだめですね。

毛のほとんどは斜めに生えていますが
例外はまつ毛で、これは垂直に生えています。

まとめ

  • 毛穴は皮膚の外側。
  • 皮膚の外側だから、皮膚の表面と同じ菌や皮脂がある。
  • 毛穴の中は、菌と脂で充満していて、空気がない。
  • まつ毛以外の毛穴は、斜めにくぼんでいる。

皮膚をくぼませたところに
皮脂腺の出口を用意して
くぼみに皮脂腺から出た皮脂を満たしておく。

皮脂を皮膚全体に行き渡らせる工夫なんでしょうか。

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