毛の色やクセを決めるのはなに?

毛穴・体毛

髪の毛の色とクセを決めるのはなに?

毛の色を決めるのは

毛乳頭部にメラノサイトがあって
メラニン色素を作っています。

メラニン色素には
ユウメラニンとフェオメラニンがあります。

黒い色素はユウメラニンで
フエオメラニンは黄色や赤い色素です。

この2種類の色素の混じり方で
いろいろな肌や髪の色が作り出されています。

日本人は、ユウメラニンがほとんどで
欧米人はフエオメラニンを多く持っています。

クセ毛の決まり方

毛のクセは、毛の断面形状で決まります。

毛の断面が円形をしていると、真直ぐの毛になり
断面が楕円形や卵型をしているとクセ毛になります。

意外と簡単ですね。

 

体毛も表皮も同じ材料でできている

髪の毛や体毛、爪、皮膚も同じ材料とは

毛は、爪と同じように「皮膚の付属器官」と呼ばれ
皮膚が変化してできたものです。

髪の毛もからだの毛もすべての毛は
表皮と同じケラチンタンパクでできています。

ケラチンは18種類のアミノ酸が
結合してできたタンパク質の総称で
弾力性があり水分を含む繊維状の細長い タンパク質です。

アミノ酸の構成割合によって
髪や爪の硬ケラチン
皮膚の角質層の軟ケラチンに分けられます。

髪は繊維状のたんぱく質が
縦方向に絡み合って走っていて
髪の弾力性を保っています。

パーマは毛の弱点を突いていうことを効かせる

毛の化学的性質は
酸には比較的強いのですが
アルカリに触れると不安定になり、pH12で溶け始めます。

パーマをかける時に使う1液は、pH8~10のアルカリで
髪のシスチン結合を切断して、形をつけやすくします。

この状態では
髪は引っ張るとズルズル伸びていうことを効きます。

ロットを巻いて形をつけてから
2液で再びシスチン結合をつくって、形を維持します。

洗髪後のドライヤーのかけ方にご注意!

髪の毛は熱にも弱く、80~100℃くらいから痛み始めます。

水にぬれたときには、もっと熱に弱くて、50℃くらいからケラチンが熱変性して痛みが起きます。

ヘアドライヤーの熱は90℃前後になりますから
濡れた状態で熱風のドライヤーをかけるのは、髪に良くありません。

 

毛の役割

  • 頭の毛
    太陽の光、外部との接触時の衝撃を和らげる。
    頭部からの放熱を少なくする。
  • まつ毛
    ゴミ、埃が目に入るのを防ぐ。
  • ワキ毛、陰毛
    皮膚がこすれて、傷がつくのを防ぐ。
  • センサー
    毛根部にあるメルケル細胞に触覚を伝える。

まとめ

  • 毛の色はユウメラニンとフェオメラニンという2種類のメラニン色素の割合で決まる。
  • メラニン色素の割合を決めるのは、遺伝的要素
  • クセ毛かどうかは毛の断面形状で決まる。
  • 髪の毛は、アルカリと熱に弱い

パーマは、髪の毛の性質をうまく利用していますが
これって、洗脳のやり方に似ていますね。

大音量と光を背景に人格を否定、崩壊させてから
新しい考えを植え付け、定着させるところが。

 

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